大手ハウスメーカーの分析
KANTAROおうち研究室

ダイケンホームの特徴・評価・評判

ダイケンホームは、建材のトップメーカーである大建工業が設立したハウスメーカーです。

ダイライト工法は以前より好評で、各地にダイライト工法の代理店がある状況です。

耐震性、耐久性に関しては以前より定評があり、制震などの技術開発もしています。
価格帯は意外に低く抑えてあり、建材メーカーだけあってバランスのよいハウスメーカーのようです。

以前には建材メーカーがハウスメーカーを設立したことで、各地で工務店と競合することになり、工務店から総スカンをくらって倒産した建材メーカーも有りましたが、大建工業はどうなのでしょうか？
あまり良くない噂もありますが、実際のところはいま一つわかりません。
よく確認されることをお薦めします。

性能・テクノロジー

■ 耐震・制震・免震への取り組み

ダイライト工法の中核でもある ｢ダイライトMS」は、鉱物繊維と火山性ガラス質材料の無機質系複層板で、2×4工法でP.Bと併せて使用した場合壁倍率５倍を認定されています。

通常、9mmの構造用合板を使用した場合で3～3.5倍（合板の等級により変わります）ですのでかなり耐震強度に優れているということができます。

標準仕様で住宅性能表示の耐震等級３が取得可能だそうです。

制震システムも開発されています。
｢ダイケンホーム制震システム」というもので、高減衰ゴムを使用した｢制震DSダンパー」
と12.5mmのダイライト｢ダイライトMK」からなる制震システムです。

非常に単純なシステムですが、単純なほうが耐久性には優れているのではないでしょうか。

ダイケンホームでは免震構造に関して、設置の制約や費用の点でどちらかというと否定的で、特に開発されていません。

■ 耐久性への取り組み

ダイケンホームの基礎はベタ基礎で、立ち上がり幅150mmで基礎パッキンを使用した通気工法です。

｢ダイライト工法」による2×4で腐食しにくく、通常の2×4工法より耐久性に優れていると言えます。

｢ダイライトMS」は構造用合板に比べると防火性能にも優れていて、外壁の仕上げと併せてかなりの性能が発揮できるものと思われます。

外壁はハウスメーカーには珍しく、湿式のモルタル下地に塗装または左官仕上げです。
表面の仕上げにより、ヒビなどが心配されますので、よく材料を吟味する必要があります。

■ 快適性への取り組み

ダイケンホームの通常仕様の断熱材は、床と天井がロックウール、床がポリスチレンフォームで、特に高性能な高断熱ではないようです。

特に高断熱を希望される方には、外断熱仕様の｢Viscene」ヴィセーヌがラインナップされています。
こちらは、他の商品に比べてかなり坪単価が高いようです。

サッシュは、アルミサッシュにLow-e複層ガラスが標準仕様のものと、アルミ樹脂複合サッシュに複層ガラスが標準仕様の商品があるようです。

ラインナップにより仕様も坪単価も随分違うようなので、注意してください。

換気システムは、標準仕様では、第三種換気システムで、全館空調システムもオプションで用意されているようです。

■ ダイケンホームの総評

流石に建材メーカーだけあって内装仕上げ材などは坪単価の割に良いものが使われている印象です。
耐震性能や制震システムの開発なども合格点と言えるでしょう。
実際に建てられたかたの評判も悪くないように感じます。 会社自体の存続について悪い噂がないわけではありませんが、内容的には良いメーカーだと言えます。
支払い条件や、アフターについてはよく検討されてください。

ダイケンホームのラインナップ

■REGNANT FASCINO (レグナントファシーノ) 次世代省エネ基準適合の標準的な２階建て住宅 坪単価の目安55～65万/坪	■LUCCIANO (ルキアーノ) 2.5階建ての収納スペースのある家 坪単価の目安55～65万/坪	■Prefa (プリファ) 省エネ基準適合の企画型の住宅 坪単価の目安40～50万/坪
■Prefa-ES (プリファ・エス) 準企画住宅で多少プランの変更ができる 坪単価の目安45～55万/坪	■Viescene (ヴィセーヌ) 上質のくつろぎをお届けする、高性能住宅 坪単価の目安65～80万/坪	■URBANTYⅢ (アーバンティⅢ) 限られた敷地を最大限に活かす３階建ての住宅 坪単価の目安65～75万/坪
■REGNANT VOGUE (レグナントヴォーグ) 格調とやすらぎのハーモニー 坪単価の目安70～80万/坪	■REGNANT St.ANDREW (レグナント セント・アンドリュー) 贅を尽くした、洗練のエステート 坪単価の目安70～80万/坪