ダイワハウスの特徴・評価・評判
ダイワハウスのランキング(28社中) | |
---|---|
■年間着工棟数 | |
■耐震・制震・免震性 | |
■耐久性能 | 11位 |
■断熱・気密性能 | 14位 |
■デザイン性・設計力 | 10位 |
■保 証 | 8位 |
■値 頃 感 | 18位 |
■総合[1] | 10位 |
■総合[2] |
ダイワハウスは、積水ハウスに次ぐ第2位の販売実績を持つメーカーです。
もともと軽量鉄骨系プレハブ工法がメインでしたが、関連会社であった大和団地との合併により、木造にも力を入れているようです。
最近では外張り断熱工法のXEVO(ジーヴォ)の売れ行きが好調のようで、鉄骨系、木造系共に中心的な商品になってきているようです。
設計の自由度は低く、着工後の変更も対応できないようですので、しっかりした事前の打ち合わせが必要です。
ダイワハウスといえば、デベロッパーとしてのイメージが強く、会社全体としては商業施設や大型開発のしめる割合が大きいようです。
会社設立 | 1947年3月 |
資本金 | 1101億円 |
営業地域 | 全国展開 |
売上げ高 | 16,099億円(連結) 9,415億円(住宅)2010年度実績 |
年間着工棟数 | 14,685棟(2008年度実績) |
工法 | 軽量鉄骨系プレハブ工法/木造系金物補強工法 |
標準の坪単価 | 規格住宅:55~65万/坪 注文住宅:70~80万/坪 |
性能・テクノロジー
ダイワハウスでは耐震・制震・免震共に対応可能です。
耐震構造は、「DAEQT System(S)」という名前で、これは軽量鉄骨系プレハブの基本的な構造体です。
ブレスで強度を確保した耐力パネルと常識レベルの配筋の基礎構造、細い柱を3本合わせた、
軽量鉄骨構造、独特の構造体がこのシステムの柱となっています。
特に目立った技術ではありません。
勿論、全棟標準仕様です。
ダイワハウスの制震システムには、「DAEQT Damper(D)」という名が付けられています。
粘弾性体(おそらく高減衰ゴムのことでしょう)ダンパーで、揺れのエネルギーを吸収して、
熱に換え放出し、揺れを抑制するシステムです。
粘弾性体には、劣化がないので、繰り返しの揺れに対応できるとされています。
もともと、制震の考え方は、大きな地震及びその余震にも耐えうることを求めていますので、
それに適合できる技術だといえます。
制震フレーム、制震デバイス、補強パネル及び粘弾性体からなる制震パネルを、耐震構造の一部に
併用して使うことで、その性能を発揮することができます。
免震システムは、「DAEQT Balance(B)」という名が付けられています。
ボールベアリング支承、風揺れ固定装置、パンタグラフ式減衰装置を取り入れた、優れたものだと思われます。
風揺れ固定装置の中にあるセンサーが、風圧力や震度4以下の地震に対してはロックして、建物を固定し、
震度5弱以上になると開放されるようになっているようです。
ですので、震度4以下の地震では、免震システムは働きませんので、耐震システムで対応することになります。
(これは他のメーカーの免震装置でも同じです)
費用の問題で、免震システムの実績は少ないようですが、
選択肢として用意されていることは評価できる点でしょう。
耐久性能を測る指針として、住宅性能表示の等級をみることと、長期優良住宅の認定があげられます。
ダイワハウスでは、全戸標準で、長期優良住宅の認定が受けられるとしています。
勿論、他社でも可能かもしれませんが、標準仕様でも長期優良住宅の基準を満たしていることで、安心が見えて良いと思います。
特に劣化対策 等級3(性能表示等級)は3世代にわたって、建替えや大規模な改修をせずとも使用できる耐久性を維持しているということで
優れた耐久性能を有しているということが言えます。
しかしながら、外壁や屋根、構造体そのものでは特筆すべき技術はないように見受けられます。
現在ダイワハウスでは外断熱の「XEVO」が主力商品で、主にグラスウールとグラスウールボードとによる断熱です。
一般の外断熱工法とは、随分趣が違い、通常のグラスウール充填断熱の廻りを圧縮した薄いグラスウールボードで包み込むといった構造です。
通常のウレタンフォームやフェノールフォームによる断熱材に比べると、多少断熱性、気密性共に劣るようです。
天井断熱ではなく、屋根断熱になっているのは良いのですが、基礎断熱をしていないのは理解できません。
それでも、次世代省エネ基準は楽々クリアのようです。
壁体内は通気工法で、結露防止をしてあります。
壁面からの雨漏りに関して15年の保証をしているようです。(構造体については20年)
換気システムは第一種換気システムで、寒冷な地域は全熱交換型、温暖な地域は単純給排気型が、標準装備されているようです。
サッシ上部にあるオートブレスは、内部に組み込まれた形状記憶合金製バネの働きで外気温度に応じて開度を調節、季節による換気量の変動を抑制します。
又、ホコリや花粉をカットするフィルターも内蔵されています。
2階床には他の鉄骨メーカーでみられるALCは使用してありませんので、室内遮音では劣るものと思われます。
軽量鉄骨メーカーの中では比較的安価なメーカーに入ります。
制震・免震に対する取り組みは評価できるものの、外断熱を主力商品にしている割には
高気密・高断熱性能は今一つといったところが否めません。
勿論、通常断熱よりは性能が良いようですが…。
ダイワハウスのラインナップ
■軽量鉄骨系外張り断熱
- xevo E
- xevo CLEVA
- xevo YU
- xevo FU
- xevo T
- xevo +R
- xevo EDDI
- xevo AI
- xevo C
- xevo V
■木造系外張り断熱
- xevo WW
- xevo KU
- xevo SORA
- xevo WV
■木造ユニット
- WOΦOD(ウォード)
■木造3階建て
- Mecrie A
- Mecrie B
- Mecrie C