ミサワホームの特徴・評価・評判
ミサワホームのランキング(28社中) | |
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■年間着工棟数 | 4位 |
■耐震・制震・免震性 | 12位 |
■耐久性能 | 16位 |
■断熱・気密性能 | 5位 |
■デザイン性・設計力 | 4位 |
■保 証 | |
■値 頃 感 | 18位 |
■総合[1] | |
■総合[2] |
不動産投機の失敗により、一時は倒産の危機もありましたが、トヨタの出資により創業者が退き、現在は安定しているという話です。
もともと、商品力に優れたメーカーなので本業で頑張れば信用も回復するのも早いのでしょう。
ミサワホームの木質系パネル工法は、機密性、断熱性に優れているとの評判で、南極観測基地もミサワホームが建てたのも有名な話です。
また、デザイン性にも優れ、毎年のようにグッドデザイン賞を受賞していました。
製品自体の質は高いのですが、販売方法がディーラー制をとっていて、メーカーは主に商品企画、材料支給、宣伝の分野のみを担っており、設計、施工に関しては、
各地方のディーラーがしているらしく、特に自由設計の建物に関していえば、普通のデザインになっているのは残念です。
ミサワホームで建てる場合は規格物がお勧めかもしれませんね。
会社設立 | 1967年10月 |
資本金 | 234億円 |
営業地域 | 全国展開 |
売上げ高 | 3,536億円(2010年度実績) |
年間着工棟数 | 10,865棟(2008年度実績) |
工法 | 木質系パネル工法/軽量鉄骨系プレハブ工法 |
標準の坪単価 | 65~75万/坪 |
性能・テクノロジー
ミサワホームの工法は、「木質パネル接着工法」という独特の工法で、
パネルは接着剤を塗布した構造用合板を圧着してつくります。
フラッシュ家具を作る工程に似ていますね。
一旦接着されたパネルは強い外力を与えても木材そのものの破断により
崩壊するだけで、接着面は全く剥がれません。
パネル同士は、接着剤とスクリュー釘とで接着し、床パネルを挟んで
基礎にアンカーボルトで固定します。
完全な木質系剛構造の造りです。
地震に対しては、特に歪むことを許さない構造になっています。
逆に一旦歪んでしまうと崩壊まではしないでも、修復が大変ということも言えます。
非常に残念なことに、ミサワホームの基礎は標準ではシングル布基礎です。
性能表示の耐震性能では標準で等級3(最高等級)を取得可能です。
「MGEO」という制震装置も用意されています。
高減衰ゴムを使用した制震ダンパーで、2006年のグッドデザイン賞も獲得しているようです。
地震のエネルギーを最大50%軽減できるとされていますが、
おそらくその部分にかかる局所的なエネルギーの事でしょう。
免震システムは現在のところ導入されていないようです。
ミサワホームの外壁は通気工法のように見えますが、本来の通気工法ではありません。
パネルが密閉されているので、その外側にいくら通気層をとっても、壁体内には空気は流れないので、温度を逃がす効果はあっても
壁体内の湿気を取ることはできないでしょう。
工場でのパネル生産の際に、充分乾燥状態を保った材料と環境で製作してあることを期待します。
耐久性にかんしては、特に目を見張る技術はありません。
それでも、性能表示の耐久性能では、標準仕様で等級3(最高等級)を取得可能です。
屋根を支える部分には独自の鋼製梁を使用し、風圧力や積載加重にも耐えられるよう配慮されています。
防火性能は、標準では、等級1~2で必要に応じて対応しているようです。
その他、維持管理等級は最高等級を取得可能です。
断熱は、壁、床がグラスウール充填断熱で、天井がロックウール充填断熱となっています。
高断熱・高気密を謳ってありますが、C値が寒冷地で2.0c㎡/㎡以下、温暖地で5.0c㎡/㎡以下、Q値は標準で1.8W/㎡・K
と本格的な高断熱・高気密からいうと、イマイチな値が公表されています。(北海道使用はかなり高水準ですが)
サッシュはアルミと木の複合サッシュでガラスはLow-E複層ガラスが標準仕様です。
高遮熱、高断熱複層ガラスはオプションです。
外壁の防音効果はパネルの構造から見て、かなり高いものと思われます。
室内騒音にたいしては、2階の床にプラスターボード、1階の天井に55mmのロックウールでの遮音、吸音ですので、
あまり期待できません。(オプションで遮音マットや制震ダンパーがあるようです)
それでも、「蔵」のある部分はほぼ完璧な遮音になるでしょう。
換気システムは、中央制御、全熱交換型の第一種換気システムを標準装備しています。
これは、住宅では最高の性能を持つ換気システムで、温度湿度を調整して外気を取り込み、強制排気します。
又、シックハウス対策もよくほどこされていて、住宅性能表示の空気環境では等級4(最高等級)を取得可能です。
勿論、性能表示の省エネ対策の等級4(最高等級)は取得可能です。
又、標準で全棟、次世代省エネ基準クリアです。
ミサワホームの制震装置「MGEO」は他社でも採用されるほど優れたもののようです。
企画力にも定評があり、開発力にも優れていると思われます。
全体的にバランスのとれたメーカーではないでしょうか。
ミサワホームのラインナップ
CENTURY
- CENTURY-T
- CENTURY-M
- CENTURY VikiCourt
- CENTURY 蔵のある家
- CENTURY Masters
- CENTURY SUKIYA
- CENTURY 世代の家
- CENTURY URBAN DESIGNERS
GENIUS
- GENIUS 蔵のある家
- GENIUS Qualie
- GENIUS 彩日の家
- GENIUS Vikiair
- GENIUS VikiFEMY
- GENIUS Link-Age-wtth Kids
- GENIUS いろどりの間
- GENIUS MACHIYA
- GENIUS EDUCE
- GENIUS EDUCE3 フラット屋根タイプ
- GENIUS EDUCE3 寄棟タイプ
SMART STYLE
- SMART STYLE C
- SMART STYLE ZERO
- SMART STYLE G
- SMART STYLE A HIRAYA
- SMART STYLE O
HYBRID(鉄骨系)
- HYBRID scene
- HYBRID CRIE
- HYBRID HOME plus
- HYBRID BシリーズF.C
- HYBRID ADEAR
- HYBRID BLANK-U
- HYBRID BLANK
- HYBRID ECO-design
- HYBRID ViVY
- HYBRID 自由空間
- HYBRID Private Free
- HYBRID-KURA
- HYBRID KURA Classic Design
- HYBRID 望みの家
- HYBRID 晴れの家
- HYBRID 地球人の家
- HYBRID 都市物語
ZERO ENERGY MODEL
- SMART STYLE ZERO
- ミサワホーム-Z
- HYBRID-Z
※500棟限定のJUST SMARTなる小型住宅の規格物もあるようです。