エス・バイ・エルの特徴・評価・評判
エス・バイ・エルのランキング(28社中) | |
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■年間着工棟数 | 14位 |
■耐震・制震・免震性 | 23位 |
■耐久性能 | 27位 |
■断熱・気密性能 | 18位 |
■デザイン性・設計力 | 10位 |
■保 証 | 10位 |
■値 頃 感 | 10位 |
■総合[1] | 19位 |
■総合[2] | 23位 |
エス・バイ・エルは、ミサワホームと似た木質系パネル工法で、ミサワホームが接着工法なのに対して、金物によるパネルの接合をするのが特徴です。
断熱、遮音性能は標準的ですが、内壁に床下の乾いた空気を通し、棟換気口から自然通気をさせ、湿気の多そうな壁に点検のため窓(Lupe)を設けたLoop(ループ)というシステムも導入しています。
注文住宅のデザイン性は高く、設計に力を入れていることが伺えます。
2001年からスタートした、ネットdeすまい(ネット販売住宅)は好調で、販売戸数の25%をしめるほどに成長しているそうです。契約まで顔も合わせないお客さんがおられるというのには驚きます。
会社設立 | 1951年6月 |
資本金 | 35,957万円 |
営業地域 | 全国展開 |
売上げ高 | 448億円 |
年間着工棟数 | 1,929棟(2008年度実績) |
工法 | 木質系パネル工法 |
標準の坪単価 | 注文住宅:55~75万/坪 企画住宅:40~60万/坪 |
性能・テクノロジー
エス・バイ・エルのパネル工法は一見ミサワホームと似ていますが、実は随分違います。
まず、パネルは片側のみ構造用合板を工場で貼り、組み立てたのち直接プラスターボードを打ち付ける工法になっています。
ミサワホームの場合は両面、構造用合板を貼った上にプラスターボードを打ちますので、内側の構造用合板が1枚少ないことになります。
その代わり、片面貼りの状態で現場組み立てをしますので、パネル同士の結合は釘ではなくボルトなど金物で緊結することができます。
ですので、耐震性だけを考えた場合、壁倍率で言えば劣るものの、結合方法が有利なために、壁全体の剛性は確保できているものと思われます。
耐震・制震・免震に関しては、従来よりの技術のみで新たな取り組みはなされていませんが、構造的に耐震性が高いことは間違いありません。
しかし、完全な剛構造ですのでひたすら頑丈に固めてしまおうという発想ですので、もし大きな地震がきた場合、崩壊はしなくとも損傷や家具の転倒など充分に起こりうると考えられます。
せっかくの剛構造ですので、制震・免震構造を率先して取り入れていくべきだと感じます。
耐久性についても、ミサワホームとの比較になりますが、パネル自体の密閉性に利点があるとするミサワに対して、パネル内部の通気性があることを利点としています。
しかし、極小さな穴が上下左右に2~3箇所ずつ開いているだけで、外壁の通気と同じ排気口で自然通気に任せる範囲ですので、どれだけ通気がとれるものか疑問に思います。
木材は集成材、小屋組みは薄いプレートかコラムタイプの金物で固定になっています。
見た目では判断しかねますが、少し不安な感じがするのは私だけでしょうか?
「アステア」という新商品では金物が改良された、「HYT構法」というのが採用されています。
これになるとかなり不安はなくなります。
今後、標準構法になってくれれば良いですね。
エス・バイ・エルの基礎は標準では布基礎、地盤の表層改良とセットになったべた基礎の「新・MS基礎」がオプションであるようです。
これは、部分的(田の字型)に表層改良をするもので、良好な地盤の場合でないと意味がありません。
柱状改良など本格的な地盤改良が必要な場合には、部分的な表層改良はかえって邪魔になりますから。
何故こんな無駄なものを商品開発しているのか不思議です。
普通のべた基礎か、ダブル配筋のべた基礎でよかったんじゃないかと思います。
エス・バイ・エルの断熱材は、壁、天井がロックウール、床がポリスチレンフォームです。
サッシュはアルミと樹脂の複合サッシュ、ガラスは通常の複層ガラスが標準仕様です。
Q値は2.68w/㎡・K(ⅣⅤ地域)2.34w/㎡・K(Ⅲ地域)1.9w/㎡・k(Ⅱ地域)、C値が3.7c㎡/㎡(温暖な地域)と、
次世代省エネ基準はクリアといったところです。
特に高断熱・高気密というわけではありません。
壁体内の通気と壁内部の点検口「Lupe」などを総称して「Loop」というシステムにしています。
これは壁体内の自然通気により壁の中で結露がおきていないかを「Lupe」を見て点検するシステムで、
まあ、見れないよりはましかなといった程度のものです。
実際にはその場所は点検口があることにより、他の部分より湿気が逃げるわけですので、本当に参考になるのか疑問です。
しかし、しっかりとした乾燥材を使ってあるので、見なくとも大丈夫というのが実際のところだと思います。
エス・バイ・エルの総評としては、ミサワホームのローコスト版といったイメージが定着していますが、もともとしっかりとした技術を持ったメーカーですので、
小手先のつまらない技術ではなく、もっと今までの技術を活かせるようなことの開発に力を入れてほしいものだと思います。
少なくとも制震か免震のどちらかでも開発するべきです。
エス・バイ・エルのラインナップ
■注文住宅
- 「集い」
- MINCA
- SIMPLE & MODERN
- 小堀のすまい
- アステア
- NEW Authent
- 快適空間のある住まい「家族謳歌」
- GP1
■企画住宅
- 多世帯住宅
- ハイパーエコロジー住宅
- wingmodern
- Vit Premium
■3階建て
- 3階建てシリーズ
■ネットdeすまい(ネット販売住宅)
- Sum@i21(すまい21)
- Net Wingmodern
- Linc(リンク)
- すまい21 SOLAR Type
- HIRAYA(平屋)