スウェーデンハウスの特徴・評価・評判
スウェーデンハウスのランキング(28社中) | |
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■年間着工棟数 | 18位 |
■耐震・制震・免震性 | 18位 |
■耐久性能 | 4位 |
■断熱・気密性能 | |
■デザイン性・設計力 | 7位 |
■保 証 | 10位 |
■値 頃 感 | 27位 |
■総合[1] | 15位 |
■総合[2] | 14位 |
ノースウェストホームズ、ノルディスカヒュースジャパンやダグラスホームズなどバブル期に売上げを伸ばし崩壊と共に倒産や撤退をしていった輸入住宅メーカーの中で唯一残った本格的な輸入住宅のハウスメーカーといっていいでしょう。
スウェーデンハウスは、機密性 断熱性にこだわりハウスメーカーのなかでは、トップクラスの性能を誇ります。サッシュは木製でトリプルガラスになっており、他社にはない仕様になっています。
勿論、他の輸入住宅メーカーとしては当たり前の仕様なのですが、残念ながら他には全国展開しているメーカーはありません。
そのため、スウェーデンハウスは、輸入住宅メーカーとしては知名度が高く、そのファンも多く他社との競合をあまりしないということです。
本格的な輸入住宅の場合、網戸が付けられない箇所が多くなるのが難点で、特に夏は空調に頼る生活を強いられるものと思われます。
価格帯もまたトップクラスで、80~90万/坪は最低かかるらしいです。モジュールが、北欧仕様になっている為、1200mmとのことで、ゆとりのある設計にはなるでしょうが、 全体の坪数はどうしても大きくならざる終えません。やはり価格にしても、大きさにしても、ゆとりのあるお宅でないとなかなか建てられないのかもしれませんね。
会社設立 | 1984年3月 |
資本金 | 4億円 |
営業地域 | 全国展開 |
売上げ高 | 582億円(2008年度実績) |
年間着工棟数 | 1,765棟(2006年度実績) |
工法 | ツーバイフォー工法 |
標準の坪単価 | 80~90万/坪 |
性能・テクノロジー
スウェーデンハウスの構造は、2×4の1.6倍の断面積を持つ構造材による木質系パネル構造です。
2×4が、38mm×89mmなのに対して、45mm×120mmの断面寸法をもつ構造材で、材料そのものの強度で2倍以上あると思われます。
又、パネル構造ですので壁面全体を構造用合板で覆うことになり、外壁全体が壁倍率3倍以上の強度になり、完全な剛構造だといえます。
しかしながら、耐震性に関しては申し分ありませんが、制震や免震に対しての取り組みは何もなされていません。
完全な剛構造は、中規模までの地震に対しては、損傷もなく維持できますが、大規模な震災が起きた場合には、建物そのものの崩壊は無くとも、
家具の転倒や、亀裂、歪みなどの損傷がでて、修理が大変になる場合があります。
構造上、制震構造は取り入れにくいのは理解できますが、今後免震構造に対する取り組みをしていただきたいものです。
耐久性に関しては、スウェーデンハウスの構造材の大きさからくるメリットは大きいでしょう。
構造体の強度だけの問題でなく、壁体内の中空層が大きくとれますので、湿気や結露等にも有利だと思われます。
開口部は木製サッシュを使用していますので、どうしてもメンテナンスの必要があるようです。
引渡しの時点で、メンテナンス用のキットとマニュアルを渡されるらしく、自分で或る程度メンテナンスをしなければなりません。
基本的には寒冷地仕様なので、温暖な地域での耐久性に関しては思わぬ落とし穴がある可能性があります。
特に白蟻や湿気に関してよく確認をされておくことが大切でしょう。
スウェーデンハウスは北欧で生産され、高気密・高断熱住宅をいち早く国内で紹介したメーカーですので、そのこだわりは、大手メーカーでもトップクラスです。
断熱材はグラスウールで、床が200mm、壁が120mm、天井はグラスウールの吹き込みで300mm、とかなり断熱効果の高い仕様となっています。
又、公表されているQ値は 1.32w/㎡・k、C値は 0.71c㎡/㎡、でこれは次世代省エネ基準をはるかに超える高気密・高断熱だということができます。
全棟、気密測定を実施して引き渡すそうです。
窓は、木製サッシュにトリプルガラスと北欧や北米の寒冷地そのままの仕様で、断熱性・気密性には特に優れています。
しかし、網戸が取り付けられない窓が多くなりますので、夏場でも窓を閉め切って、エアコンに頼った生活を余儀なくされることでしょう。
それでも導入当初に比べればだいぶ網戸が取り付けられるようにはなってきたみたいです。
防音性能は、開口部からの騒音もほとんど遮断され、壁面も厚いグラスウールに包まれていますので、かなり高いといえます。
室内騒音に対する対策は特別にはなされていないので、それなりといったところでしょうか。
パネル構造なので、木造在来工法よりは有利だといえます。
換気システムは全熱交換型の第一種換気システムで、給排気共に強制換気をし、外気の温度、湿度を室内の状態に近づけて取り込む方式です。
現在の住宅換気システムでは最も優れたシステムだといえます。
スウェーデンハウスは第1回「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エレクトリック2007」大賞を受賞しています。
モジュールが、国内ではあまり聞きなれない1200mmモジュールで、対応できるのも600mm単位だということです。
通路などが極端に広くなる傾向にあり、現在の一般的な日本の住宅の間取りには適しません。
なるべく通路を少なくした設計をしないと極端に無駄な大きさの住宅になってしまいます。
できれば、完全な北欧風の間取りにされたほうが、よいのではないかと思われます。
高断熱・高気密に特化したハウスメーカーで、モデルハウスのデザイン性は非常に高いと思います。
しかし、実際建てられたお宅を拝見すると、モデルハウスの持つ北欧風のお洒落な雰囲気はどこかにいってしまい、
どこかの工務店で建てたものと大きく変わらない程度のものになっていることが多いように感じます。
ほとんどの方がモデルハウスの外観にひかれて、入場し契約されているものと思いますので、実施設計をするスタッフも、
もう少しちゃんと勉強してデザイン性の高いものを提供しなければいけませんね。
スウェーデンハウスのラインナップ
■STANDARD DESIGN
- Alm(アルム)
- Alm Huvudstad(アルム ヒューブスタッド)
- Tre Alm(トレ アルム)
- Gran(グラン)
- Gran Huvudstad(グラン ヒューブスタッド)
- Tre Gran(トレ グラン)
- Lind(リンド)
- Lind Huvudstad(リンド ヒューブスタッド)
- Bjork(ビヨルク)
■HUS ECO(オール電化・太陽光発電システムつき住宅)
- HUS ECO(ヒュース エコ)
- HUS ECO Ⅱ(ヒュース エコ Ⅱ)
■その他のラインナップ
- 悠の住処
- Hus Premie(ヒュース プレミエ)
- Hus Prata(ヒュース プラータ)
- Hus roa(ヒュース ロア)
- Hus passa(ヒュース パッサ)
- ECOJOY(エコジョイ)
- BLINKA(ブリンカ)
- SWEDISH Maison(スウェディッシュ メゾン)
- SWEDEN HOUSE RESORT(スェーデンハウス リゾート)