タマホームの特徴・評価・評判
タマホームのランキング(28社中) | |
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■年間着工棟数 | 5位 |
■耐震・制震・免震性 | 27位 |
■耐久性能 | 16位 |
■断熱・気密性能 | 19位 |
■デザイン性・設計力 | 27位 |
■保 証 | 25位 |
■値 頃 感 | |
■総合[1] | 19位 |
■総合[2] | 26位 |
ローコストハウスメーカーの雄タマホームです。年間着工棟数10000棟を超える程の、大成長を遂げています。 元々、アキュラホームのジャーブネットの一加盟店でした。福岡で創業し、現在は東京に本社を移しています。
1坪当たり25.8万で建つとの触れ込みではありますが、普通の坪単価の計算方法でいけば、少なくとも40~45万/坪程度になります。
それでも安いのには間違いありませんが、あまりに安い坪単価に惹かれて展示場に行き、いつのまにか建てることになっていたなんていう方も結構おられるようです。
かといって内容が決して悪いわけではありません。その価格にしては、或る程度のグレードの品物が標準で装備されています。極端な坪単価で、顧客を集める手法はどうかと思いますが、 企画の商品を大量発注して、価格を抑える努力をしているのは間違いありません。一社でアキュラシステムに匹敵する発注力を得るためにも、一気に全国展開を推し進めた結果でしょう。 今後の動向が注目されます。
タマホームの断熱、遮音性能はそれなりといった感はありますが、高断熱、高気密を慕うかたばかりではありませんので、そう言った点では充分と言ってよいでしょう。
余談ですが、タマホームのホームページを見たら、スーパーの大売出しのチラシかと思いました。
ちなみに契約後、3回目の設計変更からは1回につき10万円追加料金をとられるらしいので、契約前に納得のいくまで設計を詰めたほうがいいみたいです。
会社設立 | 1998年6月 |
資本金 | 77,350万円 |
営業地域 | 全国展開 |
売上げ高 | 1885億円(2009年度実績) |
年間着工棟数 | 10,793棟(2008年度実績) |
工法 | 木造在来工法 |
標準の坪単価 | 40~50万/坪 |
性能・テクノロジー
タマホームの耐震性については、特にこれと言った措置をとってはいません。
建築基準法を少し上回る程度の内容だと思います。
柱に関しては、4寸角(120mm)を使用することを謳っていますが、耐震性という点で考えると、3.5寸以上であれば、柱の太さはあまり影響しません。
それよりも、金物の補強や筋交い、耐力壁、などが大切な要素になります。
見る限り、標準的な内容で、一般の工務店が施工するものと大差はないように思われます。
タマホームの主力商品である「大安心の家」シリーズの場合、全棟、長期優良住宅、認定可能を謳ってあります。
これは、耐震性能でいえば、構造的に特に高いというわけではなく、プラン的に耐震性を高くしているのです。
ローコストメーカーですので、基本を長方形か正方形の総2階建てにして、梁を小さくするために、1階と2階の壁の位置を合わせてあります。
これに一部屋継ぎ足して自由設計と言っているだけで、ローコストプランの基本を崩してしまうと、大変な追加料金が発生します。
たとえば、部屋の間仕切りは必ずどちらかの方向が4m以下になっているはずです。
4mを超えるスパンに梁を架ける場合1~2サイズ大きな梁を用意する必要があります。
それでは、ローコストにならないのです。
梁のサイズを大きくすることは、通し柱のサイズを大きくするのとは比較にならないほど、金額がかさみます。
更に、天井も低くなりますので、高さ2500~2600mm程度維持するためには、
家全体の壁を高くしなければならず、とんでもない費用がかかります。
また、剛床構造と言われているものも、もともとは全体的なローコストにより失った強度を床を耐力床にすることで、補ったもので、
タマホームが元加盟していた、アキュラシステムが考えた構造です。
しかしながら、決して質が悪いというわけではありません。
ローコストの基準に合ったプランで、無駄を省き、納得して造れば金額の割りには、かなり質の高いものに仕上がるのも本当です。
タマホームでは制震や免震構造はいまのところ扱っていないようです。
耐震性能のところで、4寸の柱はたいして影響がないと書きましたが、耐久性となるとかなり違ってきます。
柱だけの問題ではなく、中空層が大きくなるからです。
壁体の中空層が広ければ、結露をしにくくなりますし、筋交いを交差させる場合も都合がよくなります。
勿論、筋交いや金物の補強にもスペースがある分有利です。
基礎は標準的なべた基礎で、基礎パッキンを使った通気工法です。
特に取り立てる技術はありませんが、ローコストということを考えれば、充分基準を満たした内容になっています。
タマホームの断熱材は、グラスウールの充填断熱で、壁が90mm、天井が155mmです。
床の断熱は、カネライトの65mmを使用しています。
サッシュは樹脂サッシュ、ガラスは「Low-E複層ガラス」を使用してあります。
換気システムは、全熱交換型の第一種換気システムで、温度、湿度を調節して取り込む最も良いシステムです。
又、「オール電化」も標準装備です。
又、北海道仕様の「大地の家」はカネライト75mmによる外断熱仕様になっています。
■ タマホームの総評
タマホームの総評としましては、取り立てて目立つ特徴はないのですが、これだけのものを低価格で供給できるのは、大した企業努力があると思います。
極端な、坪単価を宣伝してみたり(最近は指導が入りやっていませんが)、年間着工棟数ランキングを詐称したり、企画内の限られた条件下での設計なのに自由設計を謳ってみたりしなくても、
充分納得できる内容があると思うのですが、いかがでしょうか。
タマホームのラインナップ
■大安心の家シリーズ(自由設計)
- 大安心の家
- 大安心の家 [愛]
- 大安心の家 [暖]
■長期優良住宅
- 大地の家
■都市型・3階建て住宅
- NEW 木望の家
■都市型・2階建て住宅
- 楽楽の家
■大安心の家5シリーズ
- 2階建てタイプ
- 平屋建てタイプ