トヨタホームの特徴・評価・評判
トヨタホームのランキング(28社中) | |
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■年間着工棟数 | 13位 |
■耐震・制震・免震性 | 8位 |
■耐久性能 | 4位 |
■断熱・気密性能 | 10位 |
■デザイン性・設計力 | 14位 |
■保 証 | 4位 |
■値 頃 感 | 18位 |
■総合[1] | 7位 |
■総合[2] | 8位 |
トヨタホームは自動車メーカーとして、培った技術を住宅の鉄骨に応用して、事業展開しているメーカーです。 ハウスメーカーとしては後発で、名古屋では流石にトップシェアを誇るらしいですが、全国的にはまだまだ知名度が低いと思われます。
鉄骨の防錆技術に関しては評価が高く、鉄骨の柱も12.5cmと業界トップクラスの大きさです。
防犯性の高い証明でもある、CPマークの付いた鍵やシャッター、複層ガラスなどを採用している点も評価できるところでしょう。
トヨタ自動車がミサワホームの出資をして再建に協力したことで、今後トヨタホームともさまざまな点で連携していくことが予想されます。
会社設立 | 2003年4月 |
資本金 | 30億円 |
営業地域 | 全国展開 |
売上げ高 | 800億円(2008年度実績) |
年間着工棟数 | 4,232棟(2008年度実績) |
工法 | 軽量鉄骨系プレハブ工法/軽量鉄骨系ユニット工法 |
標準の坪単価 | プレハブ:65~70万/坪 ユニット:60~65万/坪 |
性能・テクノロジー
鉄骨系ユニット工法を取り入れているのはシンセ「SINSE」シリーズで、セキスイハイムと同じようなラーメン構造です。
鉄骨の柱の太さは125mmで、セキスイハイムよりひと回り大きな部材が使われています。
ダイアフラムによる緊結でより剛性を高めています。
鉄骨で125mmあると見た目にも頑丈な感じがしますね。
鉄骨系ユニット工法の場合は制震システムは特に取り入れていません。
トヨタホームの鉄骨系軸組み工法は、エスパシオ「ESPACIO」シリーズで採用されています。
こちらは、「EST工法」という独特のラチス柱によって、制震構造ともいえるラチス型の筋交いで変形することにより、
地震エネルギーを吸収する構造になっています。
中規模程度の地震までは、変形しても元に戻ることができるようです。
更に「ESPACIO」シリーズでは、制震システムの「T4システム」が装備可能です。
これは、オイルダンパーによって地震エネルギーを吸収放出するもので、
「パワースケルトン」構造に 設置することで、建物の変形を約20%~70%低減させることができるそうです。
自動車の「ショックアブソーバー」を元に開発されたシステムでTOYOTAらしい装置ですね。
ラチス柱だけでは多少心許ないので、是非設置をされることをお勧めします。
どちらの構造でも性能表示の耐震性能は、標準仕様で等級3(最高等級)を取得可能で、耐震性に優れているということができます。
免震構造は特に開発されていないようです。
今後、特に「SINSE」シリーズに対応してもらうことを期待します。
トヨタホームの耐久性の要は、構造体の防錆技術の高さでしょう。
自動車の防錆、加工技術を取り入れ、製作の85%が自動化されたトップレベルの工場で作られる製品にはムラがなく、
その2~3層に及ぶ防錆処理は評価すべきところだた思います。
他の部材もグループ企業からの供給が多く、信頼性は高いのではないでしょうか。
その製品への自信からか、25年までの無償点検と最長60年保証を謳っています。
(25年以降は有償、無償の点検を5年ごとに受けなければなりませんが・・・)
それでもこの保証は評価すべきことだといえます。
トヨタホームの断熱材は、床が硬質ウレタンフォーム35mm、壁がグラスウール100mm、天井がグラスウール150mmです。
外壁には更に30mmの外断熱が施されており、公表されているQ値は、1.86W/m2・KでC値は、非公開です。
サッシュは断熱サッシュに遮熱高断熱複層ガラスが採用されています。
次世代省エネ基準は楽々クリアですが、高断熱としては標準的なレベルです。
換気システムは、全熱交換型の第一種換気システムで、温度湿度を調節して室内に取り込むシステムです。
他に、もっと単純なダクトを使用しないタイプの換気システムもあるようです。
室内防音には、2階の床に「ダイナミックダンパー」というこれもまた自動車のエンジン音や振動を吸収する装置を元に
開発されたダンパーが標準仕様ではありませんが「高性能遮音床」に搭載されています。
また、グループ企業のアイシン精機と共同開発された「エアリーガード」という自動制御の外付けブラインドがあります。
これは遮熱、遮光に絶大な効果がある製品ですが、価格も大変高価です。
トヨタホームの総評としましては、中部地方ではともかく全国的にはTOYOTAグループとはいえ、まだ知名度の低いメーカーではありますが、その技術や内容には目を見張るものがあります。
TOYOTAグループらしい技術も随所にみられ安心にも繋がります。
ディーラー制を敷いて営業展開をしている点でも賛否両論ありますが、その価格帯のわりには内容が充実しているとの評判もあります。
今後、免震技術などにも積極的に取り組み高品質なムラの無い製品を提供していってほしいものだと思います。
トヨタホームのラインナップ
SINSE(シンセ)-軽量鉄骨ユニット工法
- SINSE SOREST
- SINSE Smart Stage
- SINSE はぐみ
- SINSE Cada Mode
- SINSE Cada
- SINSE Aventino
ESPACIO(エスパシオ)-軽量鉄骨軸組工法
- ESPACIO EF
- ESPACIO EF ガレージのある暮らし
- ESPACIO EF 都会に暮らす家
- ESPACIO EF URBAN WIND
- ESPACIO Mezzo
- ESPACIO GX
企画住宅
- LQ