土屋ホーム・土屋ツーバイホームの特徴・評価・評判
土屋ホームのランキング(28社中) | |
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■年間着工棟数 | 21位 |
■耐震・制震・免震性 | 23位 |
■耐久性能 | 16位 |
■断熱・気密性能 | |
■デザイン性・設計力 | 14位 |
■保 証 | 12位 |
■値 頃 感 | 13位 |
■総合[1] | 4位 |
■総合[2] | 21位 |
土屋ホームと土屋ツーバイホームは共に札幌に本社を置く持ち株会社土屋ホールディングスのグループ企業です。
社長はどちらも同じ人です。(創業者の土屋氏は土屋ホールディングの会長)
北海道から関東までの主に寒冷地に拠点を置き営業を展開している高断熱・高気密住宅のハウスメーカーです。
土屋ホームは「BES-T構法」という外断熱の木造在来工法で、注文住宅と企画住宅を展開しています。
対する土屋ツーバイホームは2×4住宅とスチールツーバイ、輸入ログハウスなどを手がけています。
どちらも北海道を拠点に展開しているハウスメーカーだけに、高断熱・高気密にはしっかりした技術をもっているメーカーのようです。
会社設立 | 1976年9月 |
資本金 | 71億1481万円 |
営業地域 | 北海道 東北 関東 |
売上げ高 | 316億円(2008年度実績) |
年間着工棟数 | 679棟(2006年度実績) |
工法 | 木造在来 2×4 |
標準の坪単価 | 65~75万/坪 |
性能・テクノロジー
土屋ホームの「BES-T構法」は集成材を使った、金物補強の木造軸組み工法です。
構造用合板の代わりに、無機質系の「ベストEボード」(ダイケンのダイライトMSだと思います)を使って強度を高めているということです。
この「ベストEボード」を全面に貼り2×4の耐震性能を併せ持つ在来工法となっています。
土屋ツーバイホームのほうは、通常の2×4工法に「スチールプラス」という薄い鉄板で外壁を補強しより耐震性に配慮した工法がとられています。
「スチールプラス」で補強された壁倍率は5倍だそうです。
また、土屋ツーバイホームではスチールツーバイというアメリカで考案された工法も行っています。
これは2×4のランバー材の変わりに軽量鉄骨材を使うもので、軽量鉄骨とツーバイフォーを融合したような工法です。
耐震強度は1.5倍との説明です。
もともと、森林資源を守るためにリサイクルできる鉄鋼を多く使うことから考案されたようです。
制震・免震構造に関しては、どちらの会社も特に開発してはいないようです。
土屋ホームの基礎は布基礎で、土台は120mm×105mmのヒバ材、柱は105mm角の集成材です。
特に耐久性に優れているとはいえません。
基礎断熱で、基礎と土台は気密材で密着され床下の自然換気がとれない状態なので、床下換気システムが標準装備されています。
これは床下の湿気を抑えることができ耐久性を高めるには必要な方法だと思います。
外断熱ですので基本的には耐久性には優れており特に問題は無いように思われます。
土屋ツーバイホームのほうは、基礎パッキンを使って床下の自然換気をする構造になっています。
ツーバイフォーのほうが密閉性が高いので、床パネルで外気を遮断するようになっているようです。
土台には防腐効果の高いヒバ材を使ってあります。
どちらもその工法の特性をよく考えて材料や構法を決めてあるなという印象です。
土屋ホームは押出法ポリスチレンフォーム「SEベストボード」75mmの基礎(外)断熱で、外壁は「SEベストボード」70mm外断熱、天井はグラスウールのブローイング300mmとなっています。
サッシュは断熱性・気密性に優れた樹脂サッシュにLow-e複層ガラスです。
Q値は、Ⅰ地域での次世代省エネ基準クリアできる1.1W/㎡K~1.4W/㎡KでC値は0.7c㎡/㎡~0.9c㎡/㎡を実測しているそうです。
さすがに、高性能の高断熱・高気密ですね。
外部遮音性は構造をみてもわかるように高く、問題ないように思います。
内部騒音対策は、遮音マットを標準で敷いてありますのである程度は軽減できるものと思われます。
換気システムは全熱交換型の第三種換気システムが標準装備されており、高断熱・高気密の性能を活かしてくれます。
土屋ツーバイホームの断熱は、基礎断熱ではなく床断熱になっています。
断熱材は床が250mmのグラスウール、壁はグラスウールの充填断熱と「SEベストボード」の外断熱の二重断熱構造になっています。
また、天井はグラスウールのブローイング300mmで、いずれも充分な断熱性能が見込めます。
サッシュや換気システムは土屋ホームと同じで、高性能だと思います。
土屋ホーム、土屋ツーバイホームいずれも標準で長期優良住宅取得可能だそうです。
イホームのホームページよりお借りしました。
土屋ホーム・土屋ツーバイホームの総評としまして、どちらも高断熱・高気密において、その性能の高さが伺えます。
耐震性についても、充分な技術力をもっていると感じましたが、今後は制震・免震にたいしても配慮した開発をしていただきたいものです。
デザイン性については、シンプルなデザインのものが多くてそれはそれで良い
かと思いますが、全体的にイマイチかなといった印象です。
土屋ホーム、土屋ツーバイホームのラインナップ
■土屋ホーム
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■土屋ツーバイホーム
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